相手の車の種類や年式で、過失割は変わるものでしょうか？
過失割合、メーカー・年式で違う？
まず、自動車の交通事故が発生すると、過失割合が決まります。
過失割合５０対５０であれば、相手も自分も等しく過失があります。という状態です。
２０対８０だと、自分の過失が２０、相手の過失が８０。自分よりも相手の過失がより大きいと判断が下されたことになります。
交通事故における賠償では、
過失の大きいほうが少ない方に賠償金を支払います。
しかし、相手が高級車の場合どうなるでしょうか。
車両価格がそもそも高い車は、修理代も高くなります。仮に被害者側が修理代を支払えないと、被害者にもかかわらず加害者側から訴えられるという事態に進展する場合があります。
自賠責保険と任意保険
対人賠償と対物賠償
被害者にもかかわらず、損をしないようにするためにはどのようなことに注意すれば良いでしょうか？
- 自賠責保険だけでなく、任意保険にも加入する
- 任意保険の対人賠償と対物賠償は無制限にする
自賠責保険は、自動車を購入して運転する場合、強制加入になります。
ただ、自賠責保険は補償金額の限度額や制限があります。自賠責保険で補償しきれないと、被害者側であっても相手に補償しなければならない場合があります。
また、自賠責保険は人への補償しかありません。
よって、自動車同士の事故で相手の自動車に損害を与えてしまった場合、補償がありません。
上記のことから自賠責保険に加えて、任意保険に加入するのがベストです。
任意保険の保険金額は、対人も対物も補償を無制限に。
無制限ではなく、1億円等など設定は可能です。毎月の保険料も多少安くなるメリットがあります。
ただ、仮に2億円補償しなければならない場合、任意保険会社に1億円補償してもらえますが、残りの1億円は自分で支払う必要があります。
高級車の場合、賠償金は逆転する？
車同士の事故の場合、過失割合が１０対０になるケースが少ないです。ほとんど過失がないような運転者も１０％の過失があり。と認定される事があります。
過失割合は１０％ですが、相手の自動車が高級車だった場合、１０％の補償額でもかなり高額になってしまうことがあります。
任意保険には、車両料率という考え方があります。大衆車から高級車までランク付けして、保険料や補償金額を変更しています。
被害者の支払いが多くなってしまう事例
過失割合２対８と認定された場合
過失割合２０％の自動車も、８０％の自動車も、それぞれ５０万円の損害が発生したと仮定します。
双方の損害の合計が１００万円。これを過失割合で按分して双方が負担します。
過失２０％の運転者
損害分の５０万円受け取り。２０万円負担。
差引き＋３０万円。
過失８０％の運転者
損害分の５０万円受け取り。８０万円を負担。
差引き－３０万円。
上記は、過失が多いほうがお金を支払っている通常のケースです。
過失割合は２対８と認定だが、相手が高級車の場合
過失割合２０％の普通の自動車損害が５０万円。８０％の高級車の損害が３００万円だったと仮定します。
車体価格が数千万円もする自動車は部品代が高額です。事故の修理費が３００万円になることは珍しくありません。
双方の損害額の合計は３００万円。これを過失割合で按分して双方が負担します。
過失２０％の運転者
損害分の50万円受け取り。７０万円負担。
差引き－２０万円。
過失８０％の運転者
損害分の３００万円を受け取り。２８０万円を負担。差引き＋２０万円。
どうでしょう？！
高級車の被害額が高額になり、普通の自動車の被害額が安い逆転現象がおきます。
相手の過失のほうがはるかに大きい交通事故でも、自分の過失がゼロでない場合は相手の損失の一部を賠償しなければなりません。
まとめ
自賠責保険だでなく、任意保険に加入し、対人対物ともに無制限の補償をつけておくといざというときに安心です。
交通事故のお困りごとに合わせて、通院先や事故対応に強い専門家をご紹介しています。
お気軽に【交通事故通院なび】へ、お問い合わせください！
今日も安全運転で！
