交通事故~膝が痛い

目次

交通事故で膝痛に……。治療法は?

交通事故による怪我で起こり得る怪我・後遺症の原因・症状・治療法について説明をしていきます。

今回は、膝痛についてです!

  • 交通事故で膝痛の症状

・膝が痛くて歩けない
・膝をかばっていたので、腰や関節が痛い

  •  膝痛の原因

事故の衝撃に対して全身に力が入ってしまいます。その結果、筋肉によって間接ががっちりと固定されてしまいます。

そこに事故の衝撃が加わり膝をひねることで、膝関節の大腿骨と脛骨(すねの骨)の間にある組織(半月板)を損傷してしまったり、膝の靱帯を損傷してしまいます。

自動車運転中の交通事故では、膝をダッシュボードに殴打することで膝の半月板を損傷する恐れがあるほか、自転車やバイク、歩行時の交通事故では転倒することで、膝関節周辺を骨折してしまったり、半月板や靱帯を損傷してしまう恐れがあります。 

  • 半月版の役割

軟骨にかかるストレスを減らすという重要な役割があります。膝にかかる荷重を分散したり、衝撃を吸収したりしてくれます。 

  • 靱帯の役割

靱帯には、膝関節が正常以上の動きをしないように関節を固定する役割があります。膝に強い外力が加えられたり、急激な方向転換などによって発症します。

交通事故による膝痛の症状

  • 階段の上り下り
  • しゃがんむと痛む
  • 膝が曲がらない・伸ばせない

これらの症状が生じる場合は、半月板を損傷している可能性がありますので、早めに整形外科などに受診してください。

症状が酷い場合は膝に水(関節液)が溜まったり、急に膝が動かなくなってしまうロッキング状態になってしまうこともあり、歩けなくなるほどの激痛を伴うことがあります。

交通事故による膝痛が治らない・悪化する原因

事故直後、レントゲンで異常が見つからないと、どこも怪我をしていなかったと思いがちなのですが、数日経ってから痛みや腫れが出てくるといったことが本当によくあります。

骨に異常がなかったとしても、レントゲンでは映らない半月板や靱帯が損傷していることは十分考えられます。この段階でCTやMRIなどしっかり検査をしておくことが大切です。

交通事故による膝痛を放置すると……。

膝の怪我を放置してしまうと、膝の痛みだけでなく足首の痛みや腰の痛み、股関節の痛みなどにも繋がっていき、膝も変形してしまう恐れがあります。

また、半月板損傷はなかなか快癒しないとされている疾病のため、交通事故によって半月板を損傷してしまうと後遺症が残ってしまう可能性が高くなります。主な後遺障害としては、しびれや常時の痛みを伴う神経症状によるものと、事故前と比べて可動域が狭くなり運動制限が強いられるものがあります。

神経症状の後遺障害が認定された場合、第12級13号や第14級9号として認定される可能性があり、人工関節となった場合は、第8級7号や第10級10号として認定される可能性もあります。

後遺障害の認定を受けるためには事故との因果関係を証明する必要があります。そのため、事故直後すぐに負傷部位のCTやMRI画像を撮影しておくことが大切です。

交通事故による膝痛の治療法

  • 保存的治療法
  • 手術療法

保存的治療法~半月板をできるだけ残すことを目的とした治療法で、リハビリテーション療法やステロイド、ヒアルロン酸の関節内注射などで症状の改善を目指します。保存療法で改善しない場合は、手術療法となります。

手術療法~損傷した部分を切り取る切除術と、損傷した部分を縫い合わせる縫合術とがあり、症状に合わせて治療が行われます。

まとめ

交通事故によって半月板を損傷してしまうとほとんどの場合で後遺症が残ってしまいます。 

しかし、一方で半月板損傷は交通事故との因果関係を証明するのは難しいとも言われています。半月板は年齢を重ねるにつれて擦り減ってしまうことから、40~50代のほとんどの方は半月板を損傷しているからです。そのため、交通事故との因果関係を認めてもらうには、早期の検査が必要不可欠となります。

半月板損傷と事故との因果関係、及び後遺障害認定の適正な等級認定を受けやすくするために、弁護士に相談するのもおすすめです。

 交通事故に関するお悩みやご不安を抱えている方、【交通事故通院なび】に、ご相談ください!

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